絵日記。「若冲と江戸絵画展っ。」行って来ました。
この絵を御存じでしょうか?「鳥獣花木図屏風」
江戸時代の絵師「伊藤若冲」の絵です。
この絵についてテレビ紹介していたのですが、なんと、この絵小さな小さな升目の絵の集合なのです。
屏風絵なのですが、この一隻だけでも42、000個の升目が使われているとの事。
二隻一対ですので、倍の84、000個の升目に絵を描いているんです。
コンピューターも無かった時代になんとデジタルな発想だろう・・・と感動して
現物が見たくて行って来ました。
場所は東京の国立博物館・平成館です。
「若冲と江戸絵画展」と言うテーマで、アメリカのジョー・ブライス氏が収集した絵画の展覧会です。
伊藤若冲を中心として、江戸上方の「円山応挙」や「長沢芦雪」といった有名絵師達の作品を展示していました。
さて、去年の12月にも「葛飾北斎」の展覧会を同じ場所で見たのですが、
ものすごい込み様でした。こんな状態でした。
若沖さんについては恥ずかしながら、今回テレビで取り上げられるまで、まったく知りませんでした。
あまりメジャーじゃ無さそうだし、込まないかなー?
しかし、都内の交通期間では社内吊り広告が結構目につきます。
・・・どうだろう?
前日に、以前の「北斎展」での物凄いぐったり感を思い出し、
「良し、明日は早めに行こう」・・と思いました。開場は午前9:30です。
・・・朝6:30には起きよう。開場は午前9:30・・・開場は午前9:30・・・・ZZZZ・・・・。
寝坊しました。・・・開場後3分、経過。
一気に行く気が萎えて行きます・・・「ああ、来週にしようかな・・・」
しかし・・・「来週は暑いかも。」との妻のコトバにはっと我に帰ります。
「込んで見れなかったら、また、行けばいいか。」・・・半ば、開き直りの状態です。
車をとばして上野到着、12:30。
門の前、到着12:50。
・・・あ、ソフトクリーム屋発見っ。
夫「おっちゃん、ソフトクリームひとつー。」
妻「後で。」
・・・名残り惜しいですが、敷地内へ入場。
お、展覧会の看板発見、外人さんとかが写真を撮っています。
以前はここで「50分待ち」の表示があったけど・・・。
平成館前・・・おおっ明らかに空いて・・・いえ、込んでいません。
館内へ。やっぱり込んでいません。
夫「うわーいっ。」
妻「そっちは下り。」
会場内は所々人だかりのある所が有ったりはしましたが、思った程、込んでいませんでした。
車椅子でも大丈夫かな?
全体を見終わったのが2時間30分。時間的には「北斎展」と余り、変りませんでしたが、
今回は疲れる事も無く、割りとつかえる事も少なく、結構快適に見る事が出来ました。
満足です。
僕達が見終った、夕方近くは流石に込んで来ていましたが・・・
この展覧会の一番の特徴と感じたのは、展示物ではなく、その展示方法。
「光の強さが変る」点にあると思います。
普通、展覧会と言えば、お客さんが見やすい様にある程度の明るさの光を一定にあてるのが、普通です。
ブライス氏は「展覧会は一種の舞台である。」との考えで、今回、一部の展示の光の量や色を変えて展示しました。
「明から暗へ」
「朝、昼、夕方」
といった状況を演出しようとしたかの様に思えました。
展覧会場内は流石に写真が撮れないので、擬似的に再現してみます。
明るい光。
暗い光。
・・・といった感じです。
まん中の子犬が暗い光だと少し目立って見えました。
他の作品でも、光具合で雪が降っている様子が顕著になったりといったのが有りました。
・・・中には却って観賞しずらくなっているかな?と思うものもありましたが・・・
(そう言う作品の前で暫く見ていたら、結構、不評をかっていました。)
さて、今回の展覧会での、妻ぴよ子のお気に入りがコレ。僕も結構ウケました。
題名「達磨遊女異装図」
聖人の達磨大師と遊女の対比、とか、明と暗の対比・・・とか見方は色々あるでしょうが、
分り易く一言で言うと・・・
・・・「コスプレ」?
かも知れません。
この展覧会、東京は8月27日まで。
後は、各地を回る様です。
2006/7/4〜8/27東京国立博物館
2006/9/23〜11/5京都国立近代美術館
2007/1/1〜2/25九州国立博物館
2007/4/13〜6/10愛知県美術館
http://www.jakuchu.jp/ (オフィシャルサイト)
http://d.hatena.ne.jp/jakuchu/ (オフィシャルブログ)
〜お知らせ〜
イラストを描かせて頂いてる
ヒヨコと覚える英単語
第六回と第七回が公開になってます。
是非、御覧下さい。
それでは今日最後の一枚。「楽園(ヒヨコ付き)」